ラベンダーイースト便り

ラベンダーイースト便りとは、ファンクラブ会報誌に掲載している特集です。バックナンバーをこちらでご覧になれます。

2014年夏号 Letter from Lavender East ラベンダーイースト便り「冬のラベンダーイースト」

毎年多くのお客様に「ラベンダー畑は冬の間はどうなるの?」と尋ねられます。
花が咲いた鮮やかな景色を見に来られる方が多いので、なかなかイメージしづらいのではと思い、
今回は冬のラベンダーイーストについて紹介します。

ラベンダーは夏に花を刈り取った後、草取り・中耕作業を行う他は特に手をかける必要がありません。大きな問題がない限りそのまま冬が来るのを待ちます。ラベンダーは耐寒性があり、0℃くらいまでなら枯れることはありませんが、富良野地方は-20℃にもなる日があり、北海道の中でも寒い地域です。その厳しい寒さからラベンダーを守っているのが雪なのです。

冷たい雪がどうしてラベンダーを守るのか不思議に思うかもしれませんが、雪が降り積もってラベンダーがすっかり覆い隠されると、冷たい外気に当たらなくて済み、枯れることなく冬を越すことができます。逆に、雪が少なくラベンダーの株が雪に埋まりきらないうちに厳しい寒さが来てしまうと枯れてしまう可能性があります。冬の初めは早く雪が積もらないかとソワソワしてしまいます。

雪原の下にはラベンダーが埋まっています

7月の風景

12月下旬には真っ白

このようにラベンダーは雪の布団に守られるように冬を越しています。夏の紫の絨毯を広げたような景色が冬には真っ白な雪原に変わり、下にラベンダーが埋まっているのが分からないほどです。そして春になり雪どけとともに長い眠りから覚め、夏にはきれいな花を咲かせてくれます。今年もきれいな花を花人の皆様にお見せできるよう管理していきたいと思います。皆様のお越しをお待ちしています。

この時点(2月5日)では60cmほどの積雪
ですが1mくらいまで積もります

展望デッキから夕張山地を望めます